介護アロマって、なんだろう?」

もしかするとあなたは、「介護アロマってなんだろう?」と考えて、この記事にたどり着かれたのかもしれません。

介護アロマとは、将来性を期待されているアロマテラピーの分野のひとつです。

アロマセラピストだけでなく、介護分野で働く方々にも注目されてきています。

というのも、介護アロマを学ぶことで、

  • 介護の仕事でのスキルアップにつながる
  • 社会貢献に携わる充実感を得られる
  • サロン経営の安定化につなが

といったメリットがあるからです。

実は私も、アロマテラピースクールの経営に携わってきました。

そしていまは、介護に特化した専門的なアロマテラピーを学ぶことができる「一般社団法人アロマウェルビーイング協会」を設立し、介護アロマの普及につとめています。

初心者向けの講座については、下記をご覧ください。

さてこの記事では、私のこれまでの経験と知識をもとに

について、わかりやすくお伝えいたします。

この記事を読んで、ぜひ、あなたのアロマセラピストとしての人生をさらに充実させるきっかけを得てください。

なお、介護アロマを含めたアロマの資格の種類についての詳しい記事はこちらを参考にしてください。

第1章

介護アロマとは?

介護アロマ(介護アロマテラピー)とは、アロマテラピーのひとつです。

ひとことで言えば、アロマテラピーのメリットを介護に活用したセラピー、と言えるでしょう。

例えばアロマテラピーでは、精油の香りが脳に働きかけることによるリラックス効果などが知られています。

このような効果は、介護の分野でも有効に活用できるのです。

そこでまずは、介護アロマテラピーの特徴をご紹介しましょう。

1-1. 介護アロマテラピーの2つの大きな特徴とは?

介護アロマテラピーで知っておいていただきたい特徴は、下記の2点です。

1)アロマの香りで、介護が必要な方に安心をもたらす

介護アロマは、介護が必要なご高齢の方や、障がいのある方に安心感をもたらすことができます。

これは精油の香りによるもので、嗅覚は、直接、脳に働きかけることができる感覚器官と言われています。

香りが嗅覚にアプローチすることで、脳を活性化して、心を安定させることができるのです。

2)アロマを用いたタッチケアで、介護が必要な方に幸せな気持ちをもたらす

介護アロマでは、嗅覚だけでなく、肌が触れあう「触覚」も大切になってきます。

介護アロマの基本となるのは、「タッチケア」と呼ばれる、優しくトリートメントを行うハンドケアです。

タッチケアとは

タッチケアとは、文字どおり、肌に触れることを大切にしたケアです。

優しくさする、なでるといった手技を通して、ストレスを緩和し、不安を鎮め、癒しを与えることができると言われています。

ベビーケアとも呼ばれ、親と赤ちゃんの絆を深める効果もあると言われています。

介護アロマでは、アロマを用いたタッチケアを行っていきます。

肌が触れあうコミュニケーションをとおして、高齢の方や介護が必要な方に、幸せな気持ちをもたらすことができます。

では、一般的なアロマテラピーと介護アロマでは、どんなところに違いがあるでしょうか?

1-2. 介護アロマと一般的なアロマテラピーの6つの違い

介護アロマと、一般的なアロマテラピーは、似ているようで違う部分があります。

そのポイントは、6つあります。

1)通常のアロマテラピーに比べて介護アロマのタッチは弱め

介護アロマは、ご高齢の方のお身体の状態にあわせて、弱めのタッチを使います。

参考として、アロマウェルビーイング協会の入門講座で教えている、背中のタッチケアの動画をご紹介します。

2)優しさや愛情を持った姿勢が大切になる

介護アロマは、主に介護施設で施術をすることが多くなります。

施術を受ける方への優しさや愛情が、より大切になってくる、と言えるでしょう。

3)ご高齢の方の症状の理解が必要になる

介護アロマは、文字どおり、介護が必要なご高齢の方などに提供する施術です。

そのため、ご高齢の方に起こりがちな症状の知識が必要になります。

例えば、基礎理論では、

  • 皮膚疾患、手の拘縮、関節リウマチ、認知症
  • 浮腫、静脈瘤、指と膝の変形

などについて学ぶことができます。

4)介護が必要な方向けの精油の選択

精油の選択も、介護が必要な方向けの精油についての知識をもとに行われます。

例えば、夜、眠れない人には、リラックス効果があるラベンダーやベルガモットなどを選択します。

5)ご高齢の方とのコミュニケーション

介護アロマでは、ご高齢の方に施術をすることが多くなります。

そのためご高齢の方とのコミュニケーション方法を学び、身につけることが必要になります。

ご高齢の方がお話されることを笑顔で聞いてさしあげることが大切です。

例えば、認知症の症状がある方は施術中に同じお話を何度もされるので、否定せずていねいに傾聴することが必要です。

6)社会的意義・社会貢献

一般のアロマテラピーと大きく違うかもしれないのが、この「社会的な意義」です。

ご高齢の方々の喜びや笑顔に触れられることは、単に技術を提供するだけではない「やりがい」を感じることができます。

社会貢献に対する実感は、セラピストとしての充実感を高めてくれるとも言えるでしょう。

なお、当アロマウェルビーイング協会で提供している講座については、下記のページをご覧ください。

さてこのような介護アロマですが、実際に、どれくらいの効果や変化があるのでしょうか?

1-3. 介護アロマには本当に効果があるの (1) 介護アロマ体験アンケートの紹介

介護アロマには、どれくらいの効果や変化があるのでしょうか?

アロマウェルビーイング協会では、実際に介護アロマを体験していただき、下記のような調査を行いました。

なお対象者はご高齢のため、調査結果は介護アロマケアラーの観察に基づくものとなっています。

1)調査概要

実施者介護職員、一般社団法人アロマウェルビーイング協会会員介護アロマケアラー
場所介護施設内
対象者80~90代、9名(不穏や認知症がある程度進んでいる方)
回数1名につき、4回~17回実施

2)調査結果

3)介護アロマ体験後の変化(アンケート)

95歳女性(施設利用)。大きな声を出すことがあり、個室内で2日に1回位、芳香浴(ペパーミント、レモン)を実施する。テレビを付けても状態は変わらなかったが、歌を歌い始めた。

お父様の看取りの際にハンドケアを実施した。ケアラーが手に触れた感覚が今でも残っている。

要介護2のお母様にハンドケアを実施した。リハビリに積極的に行きがんばれるようになった。

寝たきりで、ご飯を口に運ぶと口を開けて食べるような状態。フットケアを実施すると、表情が穏やかになり、心地よい刺激を感じていると思う。

80歳の女性(施設利用)。家に帰りたいと攻撃的になる。ハンドケアを実施すると、穏やかになった。

車椅子の男性(施設利用)。いつも不機嫌そうだが、ハンドケアを実施すると、穏やかになった。

手に片麻痺があり言語障害がある。片麻痺がある方の手のハンドケアは嫌がっていたが、片手が終了すると、片麻痺の手も触らせてくれた。

ハンドケアを受けた事がない女性。不安があるようで、精油や植物油を使用せずに手を包み込んでお話を聞いた。ハンドケアを受けてみる気になった。

また、介護施設の職員の方などからの感想として、

介護アロマを受けているときは、嬉しそうな表情がうかがえる

介護アロマを受けることで、精神安定につながっているように感じる

介護アロマには、癒し効果があると感じる

などのご感想をいただきました。

1-4. 介護アロマには本当に効果があるの (2) 介護アロマフットケア体験アンケートの紹介

介護アロマフットケアの体験に関する症例も紹介いたします。

1) 概要

実施者看護師、一般社団法人アロマウェルビーイング協会会員介護アロマケアラー
場所介護施設内の褥瘡(床ずれ)の高齢者へ実施
対象者80~90代、3名
実施内容足浴(ティートリーの精油を使用)またはフットケア

2) 結果

80代男性。脳梗塞、片麻痺あり。麻痺足の足底に褥瘡があり。

  • 実施内容:足浴を2~3日おきに3回実施。
  • 結果:患部の治癒が認められた。

90代女性。糖尿病の既往歴あり。両踵に褥瘡があり、浮腫が認められる。

  • 実施内容:足浴後に短時間でフットケアを週4回、3週間継続する。結果:右踵は黒色になっていた箇所が悪化せずにいる。

90代女性。糖尿病の既往歴あり。両踵に褥瘡あり。

  • 実施内容:足が冷たくて痛いと訴えたので足浴を3週間毎日実施。
  • 結果:患部の治癒が認められた。

このように、介護アロマは、優しい施術でありながらも、高齢の方や介護が必要な方の気持ちを和らげ、癒しや不安の軽減、幸福感などに効果を発揮します。

このような「介護アロマ」ですが、ここであなたにおすすめしたいのは、

「介護アロマの講師(インストラクター)になってみませんか?」

ということです。

「介護アロマを身につけるだけでも大変そうなのに、先生になんてなれるの?」

と、思うかもしれません。

しかし、すでにアロマセラピストとして活躍していらっしゃるならば、介護アロマ講師の道を歩むことには、さまざまなメリットがあるのです。

詳しくは、第2章でお伝えしましょう。

第2章

アロマセラピストとして活躍している方が介護アロマ講師になることの3つのメリット

介護アロマを学び、講師になって、介護アロマを教える。

もしかしたら、ちょっと大変そうに思えるかもしれません。

しかし、アロマテラピーに馴染みがある方にとって介護アロマ講師になることは、次のような3つのメリットがあります。

介護アロマ講師になる3つのメリット

  1. 将来性のある介護アロマ分野に参入できる
  2. アロマセラピストとしての経験を介護アロマを活かすことができる
  3. 介護アロマ講師(インストラクター)になることで収入の柱が増える

ひとつずつ、詳しく説明していきましょう。

メリット1 介護アロマの将来性

ここのところ、医療の現場でもアロマテラピーが活用されるようになってきました。

その結果、認知症の方や、ご高齢の方へのアロマの有効性が立証されてきています。

ところで、現在の日本の「高齢化率」はどれくらいかご存知ですか?

高齢化率とは、65歳以上の人口の割合のことですが、なんと28%以上です。(令和2年現在)

高齢化の推移と将来推計より抜粋。ムラサキ色の折れ線が高齢化率

この割合は、これからも増えていくことでしょう。

介護が、これからの日本のひとつの大きな課題となっていくことが予想されます。

これは、介護を受けるご本人だけの問題ではありません。

施設で働く方、またご家庭で介護をする方にとっても、現場の負担を軽減することは、大切な取り組みになるはずです。

介護アロマは、介護の負担を軽減し、幸せな介護ができるような環境を整えることに役立ちます。

そのため、これからはもっと広く、介護アロマが普及していくと考えています。

メリット2 アロマセラピストとしての経験を介護アロマを活かすことができる

介護アロマは、高齢者向けの優しいセラピーです。

そのため、まったくの初心者の方でも、比較的スムーズに身につけることができます。

参考として、アロマウェルビーイング協会の「介護アロマ入門講座」の動画を紹介しましょう。

このようなシンプルな「背中のタッチケア」から学んでいくことができます。

ここで、あなたが講師として活躍することを考えてみてください。

初心者にも学びやすいセラピーだからこそ、先生としての一歩も踏みだしやすい、と言えるのではないでしょうか?

参考動画:セラピストのスキルを活かす介護アロマ講師の道のインタビュー

メリット3 介護アロマ講師(インストラクター)になることで収入の柱が増える

介護アロマ講師になることで、サロンの収入の柱を増やすことができます。

実は、アロマセラピストとしてサロンを立ち上げた後、3年~5年くらいで壁にぶつかる方が、意外と多くいらっしゃるのです。

そんなとき、次の一歩をどうすればいいか?

アロマセラピストなら、誰もが悩む問題かもしれません。

これまでお伝えしたように、介護アロマは初心者にも優しく、将来性のある分野です。

介護アロマの講師の道を歩むことは、あなたのサロン経営を安定させるきっかけとなることでしょう。

では、実際に介護アロマ講師の道を歩むには、どうしたらよいでしょうか?

次の章で、詳しく解説します。

第3章

介護アロマを学ぶための講座・スクール

ここまでで、

わかりやすくお伝えしてきました。

では、介護アロマ講師(インストラクター)になるためには、どうすればよいでしょうか?

この章では、介護アロマ講師になる方法と、その他の講座やスクールについてご紹介します。

3-1. 介護アロマを教える講師(インストラクター)になるには「アロマウェルビーイング協会」の講座を受ける必要がある

あなたはすでに、アロマセラピストとして活躍していらっしゃるでしょうか?

もしそうなら、この機会に「介護アロマを教える先生になること」をおすすめします。

第2章では、アロマセラピストが介護アロマ講師になることをおすすめする3つの理由を紹介しています。参考にしてみてください

介護アロマの講師になるには、アロマウェルビーイング協会のインストラクター認定講座を受講し、認定を受けることが必要です。

そのためには、まずは体験講座から受講して、詳細について説明を受けてみましょう。

公式 LINE にて、ご相談・ご質問にもお答えしております。

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介護アロマ講師への道を目指せる社団法人は、アロマウェルビーイング協会だけ

インストラクターの育成と支援を行なっている社団法人は、アロマウェルビーイング協会しかありません。

(2022年3月現在・独自調べによる)

このように、アロマウェルビーイング協会では、

  • ケアラーとして、高齢者や介護が必要な方にアロマ介護を提供できるようになるための講座
  • インストラクターとして、介護アロマケアラーを育成できるようになるための講座

を用意しています。

では、あなたが、アロマ介護の講師になることで、セラピストとしての人生にどんな変化が起こるでしょうか?

3-2. 介護アロマの講師になることで起こる3つのおおきな変化は「教える」、「育てる」、「共に成長する」こと

介護アロマ講師(インストラクター)になることで、あなたのセラピスト人生にもよい影響が現れる、と考えています。

そのもっとも大きな変化は、

「教える」

「育てる」

「共に成長する」

これらがあなたの仕事になる、ということ。

順番に詳しく、お伝えしましょう。

1)教えることが、あなたの仕事になる

例えば、アロマウェルビーイング協会の認定講師になることで、下記の講座を開講できるようになります。

  • 介護アロマ入門講座
  • 介護アロマハンドケアラーコース
  • 介護アロマフットケアラーコース

これらの講座を開講し、「介護アロマを学びたい」という方にその理論や実技を教えることが、あなたの大切な仕事のひとつになります。

2)育てることが、あなたの仕事になる

講座を開講したあとは、生徒さんを介護アロマケアラーとして育てることも、あなたの仕事にひとつになります。

3)共に成長することが、あなたの仕事になる

すでにアロマウェルビーイング協会の認定講師は、日本全国に広まりつつあります。

コミュニケーションを取りあいながら、これからのよりよい社会の実現のために、アロマ介護を広めていくために頑張っています。

あなたも先輩講師とともに、ご自身のサロンと、介護アロマの発展のために、成長していくことが仕事なるでしょう。

介護アロマ講師になるには?

介護アロマの講師になるには、アロマウェルビーイング協会のインストラクター認定講座を受講し、認定を受けることが必要です。

そのためには、まずは体験講座から受講して、詳細について説明を受けてみましょう。

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3-3. 介護アロマを学べる講座・スクール

介護アロマの講師ではなく、介護アロマそれ自体を学ぶこともできます。

介護アロマを学べる講座・スクールは、少しずつ増えてきています。

まとめ

あなたのアロマセラピストとしての経験を介護の分野にも活かしてみませんか?

介護アロマ認定講師の中には、アロマセラピストとして活躍している方もいらっしゃいます。

社会的な意義を持ちながらアロマの仕事ができることは、あなた自身の充実感を高めることにもつながります。

また、収入の柱を増やすことで、サロン経営を安定させることに繋がっていくことでしょう。

初心者にも学びやすく、将来性のある「介護アロマ」。

介護アロマなら、あなたのアロマセラピストとしての経験を、さらに活かしていくことができると思います。

もちろん、「私に講師など務まるのだろうか?」というご不安もあると思います。

そこで、アロマウェルビーイング協会では、LINE にて直接ご相談・ご質問にお答えしております。

また、介護アロマ講師に興味がある方の「体験会」の開催情報なども、公式 LINE にてお伝えしております。

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